12 つくる責任つかう責任

持続可能な生産消費形態を確保する

目標の主な内容

  • 天然資源の持続可能な管理と効率的な利用を達成する。
  • 小売・消費での一人あたり食料廃棄を半減させ、生産・サプライチェーンの食品ロスを減らす。
  • 製品ライフサイクルを通じて環境上適切な化学物質や廃棄物を管理し、環境や健康への悪影響を最小化する。
  • 大企業や多国籍企業に持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう勧告する。
  • 持続可能な公共調達を広める。
  • 人々が持続可能なライフスタイルに関する情報や意識を持つようになる。

目標の背景

  • 世界では毎年、13億トンの食料が無駄に捨てられています。
  • 全世界の人々が電球を省エネ型に変えれば、合計で年間1,200億米ドルが節約できます。
  • 2050年までに世界人口が96億人に達した場合、現在の生活様式を持続させるだめには、地球が3つ必要になりかねません。
  • 世界の10億人以上が依然として、真水の供給を受けていません。

コープかごしまの具体的な取り組み

「てまえどり」

生協コープかごしまでは、現在「てまえどり」運動を推進中です。小売店舗が消費者に対して、商品棚の手前にある商品を選ぶ行動を呼びかける取り組みです。

食品産業から発生する食品ロス削減のためには、食品事業者(ここでは生協コープかごしま)の食品ロス削減の取組だけでなく、消費者(ここでは組合員)に食品ロス削減へのご理解、ご協力をいただくことが欠かせません。日頃のお買い物の中で、購入してすぐに食べる場合には商品棚の手前にある商品など、販売期限の迫った商品を積極的に選ぶ「てまえどり」をおすすめすることで、販売期限が過ぎて廃棄されることによる食品ロスの削減が期待できます。

マイバッグ(買い物袋)持ち寄り運動の更なる推進

レジ袋は石油を原料に使う上、製造時やゴミとして処理する時にCO2を排出します。そこで生協では、買い物の際にマイバックを持参してもらう「マイバック運動」を推進しています。

※2020年6月5日よりレジ袋有料化をスタートしました。2020年度は持ち寄り率が26%引き上がり、約470万枚のレジ袋の使用を減らすことができました。これはCO2を286.7kg減らした事になります。2022年度の持参率は前年より0.8%減少しました。

ろすのんポイント~食品ロスを減らす新しい取り組み

コープのお店では、おもに消費期限管理のため、商品毎に基準を設け、期限が迫っている商品に「値引きシール」を貼り「まだ美味しく利用できる」「早めに召し上がるならこちらを選んでほしい」の気持ちを込めてご案内しています。そのことが廃棄による食品ロスをなくすことにつながります。生協コープかごしまでは、2020年6月から、この「値引きシール」が貼ってある商品をご購入いただくと「ろすのんポイント」を付与しています(1日に1回・組合員カード提示の方のみ)。この「ろすのんポイント」が40ポイントたまると、レジで100円の値引きができる「コープの満点券」を発行しています。

包装容器等のリサイクルの推進

生協コープかごしまでは、組合員とともに様々なリサイクル活動を行なっています。店舗にリサイクルコーナーを設け、包装容器や廃食油等を回収。また、共同購入や個配利用の場合は、配達職員がカタログや包装材を回収しています。集められた資源は、リサイクルして再活用されます。

 

コープ商品の取り組みについてご紹介

CO・OPただの炭酸水のプラスチック使用量を削減しています

■2017年4月にボトルを薄く軽くリニューアル

1本あたり7グラム軽量化しプラスチック使用量を22.5%削減しました。

■2020年3月より、ハーフラベルを導入

ラベルの長さを短くすることで、削減量はなんと18トン*。ただの炭酸水76万本分のボトルに相当するプラスチックが削減されました。※2020年1月21日~2021年1月20日実績より試算

■ラベルレス飲料を供給しています

ケース売りの商品のため、ラベルをなくすことができ、24本入り1ケースあたり19.9gのプラスチックが削減されました(CO・OPラベルのないブレンド茶)。

 

ボトル本体のプラスチック量を削減:31g⇒24g

ボトル本体プラスチック(PET)使用量を22.5%カット(1本あたり7g軽量化)

 

このほか、生協コープかごしまでは、竹林整備による里山再生や脱プラスチックに貢献できる製品として、鹿児島県産竹100%を使用した「竹紙ストロー」の供給を始めました。竹紙製品はその後もギフト用の箱や袋にも取り入れられています。

 

ペットボトル回収機

プラスチック資源循環促進法が2022年4月1日から施行されました。これは製品の設計から廃棄物の処理まで、プラスチックの商流全てにおける資源の循環等の取組を促進するための法律です。生協コープかごしまとしては、SDGsの目標にある「つくる責任 つかう責任」の立場からも積極的に取り組むべき課題と考え、一部店舗(南谷山店・城西店)でペットボトル回収機(ボトルスカッシュ)の設置を行っています。回収するペットボトルは、決められたもの(蓋なし、ラベルなし、透明、水洗いされたボトル、2ℓ容器まで)を投入すると、回収機にて1/3に減容されます。

ペットボトル回収機で回収したペットボトルは、回収業者にて収集いただいたあと、トレイ製造業者に有償で買い上げていただきます。その後は再生トレイとしてリサイクルし、製造業者から回収業者(トレイの納入業者でもある)を経て、その再生トレイを生協コープかごしまが仕入れて組合員さんへ商品供給します。再生品には『ペットボトルリサイクル品』の刻印がつきます。リサイクル品でもバージンペットボトル使用のものとほぼ同価格です。また、エコトレイは3層になっており(外、中、外)、食品に接する回収機の費用は、生協コープかごしまでの『レジ袋無料配布中止に伴う販売代金』が活用されています。

 

包装容器等のリサイクルの推進

生協コープかごしまでは、組合員とともに様々なリサイクル活動を行なっています。店舗にリサイクルコーナーを設け、包装容器や廃食油などを回収。また、共同購入や個配利用の場合は、配達職員がカタログや包装材を回収しています。集められた資源は、リサイクルして再活用されます。

 

生協コープかごしまの品質への取り組み(2022年度)

・店舗内加工惣菜・水産の製造環境・製造管理の改善を進める取り組みでは、のべ36回の店舗点検・器具検査、商品検査を行いました。

・取引先工場点検及び生協産直センター点検では、生協コープかごしまプライベートブランド製造先13工場、のべ36工場の点検を実施。計画的に商品検査を実施し、品質の向上と製造手順製造環境改善の取り組みを行いました。

・3,313検体、13,053項目の微生物モニタリング検査を実施仕様書の審査や表示の審査を手順に沿って実施しました。

・仕様書審査269件、表示審査274件を行いました。

・日本生活協同組合連合会では、工場点検を1,028件、商品検査を16,701件行っています。

生協コープかごしまは、持続可能な社会の実現を目指します。

生協コープかごしまは、「よりよき生活(くらし)と平和のために」「ひとりがみんなのために みんながひとりのために」「安心して暮らし続けられる地域社会づくりのために」をスローガンとする、協同と助け合いの組織です。 世界の課題を解決し、よりよい未来を迎えるために、国連が掲げたSDGs(持続可能な開発目標)の「誰も取り残さない」という基本精神は、私たちの理念と大きく重なるものでした。そこで、生協コープかごしまは、組合員活動と事業を通して、SDGsの目標である「持続可能な社会の実現」に取り組んでいくことを表明します。