04 質の高い教育をみんなに
すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、 生涯学習の機会を促進する

目標の主な内容
- 教育におけるジェンダー格差をなくし、障害者、先住民族や脆弱な立場にある子どもなどを含むすべての人が、あらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
- すべての学習者が、持続可能な社会を実現するために必要な知識や技能を学ぶことができるようにする。例えば、持続可能な開発のための教育(ESD)やライフスタイル、人権やジェンダー平等、平和や非暴力の促進、文化多様性の理解などを通じて。
- 技術的・職業的スキルなど、働きがいのある人間らしい仕事や企業に必要な技能を備えた若者や成人の割合を大幅に増やす。
目標の背景
- 開発途上国の初等教育就学率は91%に達しましだが、学校に通えない子どもがまだ6,000万人近くいます。
- 小学校就学年齢で学校に通っていない子どものおよそ50%は、紛争地域に住んでいると見られます。
- 最貧層世帯の子どもが学校に通っていない確率は、最富裕層の子どもの4倍にのぼります。
- 世界は初等教育の男女の平等を達成しましたが、すべての教育レベルでこの目標を達成できている国はほとんどありません。
コープかごしまの具体的な取り組み
産地や工場見学・商品学習会
生協コープかごしまでは、「産直=産地直結」をモットーに、生産者と消費者(組合員)が直接つながり、ともに成長していくために、様々な学びの場や交流の機会を設けています。組合員が生産者やメーカーを訪問し、こだわって作っている商品について学ぶ「産地工場見学」、商品のこと、暮らしのこと、社会のことなどを学ぶさまざまな「学習会」がコープではおなじみです。2023年度は25件の産地見学、173件の学習会が開催されました。
商品開発を中心にしたいろいろな取り組み
商品政策委員会
2023年度は年間8回の開催となりました。「ゲノム編集技術応用食品」について講師を招き概要を学び課題点をまとめ、組合員の学習資料を作成しました。作成した資料をもとに各地域での学習会開催を行いました。また、コープ九州の商品関連政策についての意見交流や食品添加物の学習から、生協コープかごしまがこれまで取り組んできた歴史的な経過を学ぶ機会としました。
商品開発委員会
2023年度オリジナルクリスマスケーキは、鹿児島北エリア(吉野店)で開発改善委員会を開催し、おせちについては鹿児島北エリア(城西店)で開発改善委員会を開催しました。今年はコロナ禍で中止していた試食や意見交換など、以前の開発改善委員会と同様に実出席の参加形式で実施しました。各3回の委員会開催で開発改善に取り組みました。また、南薩西エリアでは「さつま南高梅」(梅干し)の開発、日置エリアでは「C 国産大豆揚げとうふ3枚」の包材の改善提案を行っています。
ゲノム編集技術応用食品の学習会
2024年1月から2月にかけて、「ゲノム編集技術応用食品」の学習会をオンライン含む県内7会場で開催しました。この学習会は、ゲノム編集技術応用食品やその技術の概要、課題とされていること(安全性の評価、表示、これから懸念されること、世界の種苗業界から見えてくる食料システム)、生協コープかごしまとしての考え方や対応の理解を深めることを目的としています。
協同組合間提携/smile ring商品
生協コープかごしま、Aコープ鹿児島、JA鹿児島県経済連が共同で開発した「smile ring(スマイルリング)」商品では、2023年度新たに「鹿児島県産大豆100%使用ひきわり納豆」の供給を開始しました。2024年度は新たに「かごしまのお米でつくったこめ粉」、鹿児島県産牛乳を50%使用した「かごしまミルクバー」の供給を行っています。
産直二者認証委員会
農産では2023年度、地元に近い認証委員にお集まりいただき18産地の認証審査を実施しました。また新しい産直玉ねぎの産地としてJAそらち南・玉葱振興会の審査を実施しました。畜産では、産直黒豚は組合員との交流を交えコープかのや店で開催しました。産直豚・産直牛・産直若鶏3産地については事務局による書類審査を実施しました。たまごについては、鶏インフルエンザ発生状況を踏まえ事務局での書類審査を行いました。米は有明(なつほのか)、姶良(ひのひかり・あきほなみ)、伊佐(ひのひかり)、北さつま(さつま雪もち)の認証審査を行いました。
地域との取り組み
農業高校との取り組みは、市来農芸高校(伊集院店)と国分中央高校(国分店)、鶴翔高校の農産品(出水店)に続き、新たに山川高校(指宿店)で始まりました。母の日のカーネーションは鹿屋農業高校と鶴翔高校で取り扱いが進んでいます。「鹿児島県ウナギ資源増殖対策協議会」への寄付を本年も継続しました。「うなぎ資源対策協力金」の支援金の一部は増殖対策事業の密漁監視、保護増殖活動、試験研究事業(石倉カゴ設置、ウナギ等の水産動物の調査、放流調査、効果的な放流手法の検討)に使用されています。生産地域との連携した取り組みとして今年で13年目を迎えた「しぶしの夏そば」は前年販売実績を超過し、7月期の定着した取り組みとなっています。
文化の継承
文化鑑賞会『まい・夢』
『まい・夢(まいむ)』は、心豊かな暮らしをめざして、組合員が毎月の会費を積み立て、年間3〜4回の生の舞台(例会)を観る会員制の文化鑑賞会です。企画・運営などは会員自身で行い、自分たちが楽しみながらよりよい芸術文化の継承を行っています。2023年度は、7月に第71回例会「桃月庵白酒・三遊亭兼好二人会」、11月に第72回例会「わらび座創立70周年記念作品 ミュージカル 北斎マンガ」を開催しました。また2024年3月には、昨年度から2回目となる宝山ホールとの共催企画として、第73回例会「小野リサ ボサノヴァ・コンサート」を開催しました。
さつまお笑い劇場
生協コープかごしまの提供で、毎週日曜日の10時~10時30分、MBCラジオで放送している「さつまお笑い劇場」。日常の出来事をユーモラスに鹿児島弁で表現する「さつま狂句」などを中心に、地域の話し言葉や文化を継承しています。
くらしの見直し
家計グループのメンバーやライフプランアドバイザーの資格を持つ組合員によって、くらしやお金に関する様々な取り組みが行われています。
LPA
LPA(ライフプランアドバイザー/生協版ファイナンシャルプランナーのこと)の資格を有する組合員メンバーが、ライフプランや生命保険の見直し、自動車保険、火災保険、年金、税金などの学習会を県内各地で実施しています。2023年度は18会場で開催し、166人が参加しました。
家計グループ
家計グループでは、家計簿のつけ方から料理、税金、保険、年金、教育資金、住宅資金、老後の生活まで、人には聞きにくいお金のことを仲間と楽しく学んでいます。
消費者被害の防止
消費者ネットワークの支援
生協コープかごしまが参加する「NPO法人消費者ネットワークかごしま」は、弁護士や司法書士、消費生活相談員、大学の教員などの法律の専門家や消費者団体等で構成しています。不当な勧誘や契約の差止請求の訴訟が起こせる適格消費者団体(内閣総理大臣認定)の認定を2022年6月に受けました。消費者被害の未然防止・拡大防止のために、事業者への改善の申し入れや、啓発活動を行っています。