生協コープかごしまの歴史

くらし豊かに

生協コープかごしまの創立〜現在

生協コープかごしまは、いま県民10世帯のうち4世帯が加入する鹿児島県内でもっとも大きな消費者の集まりです。地域の中で、住民のくらしと健康、平和を守る消費者のとりでとしての期待が高まっています。また環境、福祉を守る活動の役割も大きくなっています。

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高度経済成長期のひずみが表面化してきた1960年代後半。物価が高騰し、さらに公害問題や食品添加物などが大きな社会問題となっていました。

 

 

 

 

そのような消費者意識の高まりの中で、鹿児島大学生協が支援して地域での消費者組織が生まれました。それは「牛乳を安く購入する」というものからのスタートでした。

それが生協コープかごしまの前身の「くらしを守る消費者の会」です。

 

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会ではお母さんたちを中心にした消費者が、自分たちの暮らしについて語り合い、社会のことや商品のことなどを学びあいました。

 

 

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「くらしを守る消費者の会」が、自分たちの願いや思いを実現するためには、力を寄せ合うことを学び、「生協」づくりへと発展していきました。180322mycoop-p2-4c06.png

 

 

 

 

 

そして1971年。鹿児島市民生協が誕生しました。

その願いは「ひとりがみんなのために みんながひとりのために」「よりよき生活と平和のために」というものでした。

 

 

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鹿児島市民生協としてスタートし、自分たちの願いを実現するためには、自分たちの力を確かなものにしようと、みんなで組合員を増やし、出資金を増やし、学びあい、意見を出し合い、願いを寄せ合い、みんなで実現しています。

 

 

 

消費者の会から市民生協へ

1970kadai-tokuhan.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像生協コープかごしまの現在までの歩みは、鹿児島市の片隅から起こった「子どもたちに安くて安心できる牛乳を飲ませたい」という、お母さんたちの小さな「願い」と、その「願い」を同じにするお母さんたちが集まるという「運動」からはじまりました。

1971milk01.jpg毎年のような牛乳代の値上げと加工乳の氾濫(はんらん)のなかで、お母さんたちの「願い」と「運動」が発展し、1970年に「くらしを守る消費者の会」をつくりました。

「くらしを守る消費者の会」のお母さんたちは、その輪を鹿児島市内に広げながら、商品や社会・暮らしや家計、そして家族や子どものことなどを語り合い、学習していきました。

1971souritsu-soukai.jpgこの「消費者の会」を中心に、安全・安心な商品を手に入れ、生み出していくには、どうしても生協をつくる必要があるという話し合いのなかから、翌71年には1,862人の組合員で鹿児島市民生協を設立しました(生協を作った当時の願いを込めた「設立趣意書」はこちら)。

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自分たちのお店づくり、牛乳・米などのコープ商品づくり、灯油の取り扱い、酒の免許取得なども、消費者が集まり、話し合い・学び合い・願いを実現してきました。

1973年の石油ショックによる物不足・狂乱物価への国民的な怒りのなかで、生協は消費者のくらしと権利を守る運動をすすめ、組合員の輪も大きくひろがりました。

鹿児島市から鹿児島県内全域へ広がり~県民生協へ

1980kenmin-soudaikai.jpgそんな中で、鹿児島市だけでなく県内各地域の消費者から、自分たちの住む地域にでも生協を利用したい・自分たちの暮らしを守る運動に参加したいという声が寄せられ、組織づくりも始まりました。
1980年には、その活動(組合員になれる・商品を利用できるなど)の範囲を離島を除く県全体に、85年には離島での利用もできるようになり、名前も「鹿児島市民生協」から、「かごしま県民生協」となりました。

全県に組合員が広がり、コープの商品を利用する人が増えることで、製造メーカーさんや生産者の方々も安定的な商品供給ができるようになり、私たちの願う商品がさらに開発できてきました。不必要な食品添加物を使わないハム・ソーセージをはじめパン・豆腐など国産原料を使った商品や、さらには遺伝子組み換えしない大豆や小麦を原料に使った豆腐やパンなどは海外でも原料生産者がわかるものを使っています。産地直結のお野菜・お肉などの生鮮食料品や主食であるお米などもまた、組合員が増えることで、産地も増えてきました。

21世紀へ向けて生協コープかごしまに

deli-atras01.png創立20周年を迎えた1991年、名称も「生協コープかごしま」に改めました。事業の面では鹿児島市内の9店舗に加え、92年にコープ川内店、93年にコープ指宿店、95年のコープかのや店オープンからは毎年コープかせだ店・コープしぶし店(2013年に移転再開店)・コープ国分店をオープン。2001年はコープ姶良店、2003年コープ出水店、2005年コープ伊集院店をオープンさせ、2012年には鹿児島市内10店舗目になるコープ宇宿店を開店させるなど店舗も広がりました。またカタログ注文の無店舗事業(宅配)でインターネット注文も2003年にスタート。

班での利用が困難な方からの要望をもとにした個別配達もスタート。お店の周辺では買い物が困難な方へのお買い物代行・お買い上げ配達の「ふれあい便」の展開。薩摩川内市を中心にした「移動店舗・コープ号」の運行など、より多くの方が利用しやすい仕組みや形態を追求しています。

ご高齢の方・介護中の方、またお仕事や子育て中の方を中心に「お弁当宅配」も鹿児島市からスタートし、日置市・姶良市・霧島市・鹿屋市・垂水市・志布志市・肝属郡・曽於市・曽於郡・薩摩川内市・薩摩郡・出水市・出水郡・阿久根市まで広がり、2023年からは、伊佐市でも利用できるようになりました。あわせて離島を除く県内全域で「介護食」「栄養管理食」の宅配便での利用もできるようになっています。

また、コープの組合員カードを電子マネーとして使える「コープマネー」が2015年からスタート。お店でチャージ式のキャッシュレス決済(精算)ができると広がり、eフレンズでのお支払いもできるようになりました。またご自身のクレジットカードと連携させることで、チャージの手間をなくした「オートチャージ」の仕組みもスタートしています。

さらに、直接コープではご案内しない「斡旋事業」「保険事業」などへの要望に応えて株式会社コープサービスでの利用もできるようになっています。

1986年の15周年を機にスタートした「福祉助け合い」活動から、1999年には福祉事業部をスタートさせ高齢者支援事業を開始。2013年には鹿児島市に「デイサービス田上にじいろ」を開所しました。また2002年にスタートした「子育てひろば」は2014年には全店舗で開催するなど地域の子育て支援の取り組みも広がっています。さらに、演劇やコンサートなど生活文化の取り組みの中から生まれた文化鑑賞会『まい・夢』の取り組みも広がっています。
地域に根づき県内全域に広がり、さまざまな「願い」を、自分たちの「運動」の中で実現する消費者の組織に発展しています。

 

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