核兵器について知ろう

まず知りましょう

戦後74年を迎える今、私たちのように戦争を知らない世代がほとんどです。
生協コープかごしまがまとめた「戦争体験談」の中に「戦争の実態は言葉であらわすのも恐ろしく悲惨、苦痛しかない」という言葉がありました。
生協コープかごしまでは、二度と戦争をしてはいけない、「安心・安全なくらしは平和があってこそ」という思いで「よりよき生活と平和のために」というスローガンを掲げ、平和についての学習や運動に継続して取り組んでいます。
その中でも「核兵器の廃絶を求める運動」には長年取り組んできました。
広島・長崎へ原爆が落とされた日が近づく中、原爆(核兵器)や原爆の被害核兵器禁止条約NPT再検討会議などについて考えてみましょう。

広島と長崎に原爆が落とされた日は?
A:1945年8月6日「広島」、同年8月9日「長崎」

原爆の被害は大きく分けて3つあります。その中身は?
A:熱線、爆風、放射線の3つです。熱線で爆心地付近の温度は3,000~4,000度にもなり、金属をも溶かす高温になりました。爆心地での風速は400m/秒という音速を超える衝撃派も発生し、あらゆるものを吹き飛ばしました。放射線により歯茎から血が出たり、髪の毛が抜けたりする「急性症状」が発症しました。その後、甲状腺機能低下や白内障、心筋梗塞(こうそく)、がんなどで亡くなる人が多くいました。

どれだけの人が被害を受けた?
A:原爆が落とされた年の年末までに、広島では約14万人、長崎では7万4千人近くが亡くなりました。その後も放射線の影響で多くの人が死亡し、いまも不安を抱えている方が多くいらっしゃいます。

世界の核兵器の数は?
A:現在、9カ国が14,525基の核兵器を保有しています。
その1基の威力は、広島型原爆の100倍の破壊力を持つと言われています。

核兵器禁止条約を知っていますか?
A:核兵器の開発・保有・使用などを法的に禁止する国際条約(2017年7月採択)のことです。
2017年9月20日に署名手続きが開始され、50か国の批准を得て発効しました。2018年11月現在、69か国が署名、19か国が批准。核兵器を保有する国やNATO諸国の大多数は参加していません。日本は唯一の戦争被爆国にもかかわらず参加していません。

NPT(核不拡散条約)再検討会議を知っていますか?
A:5年に1度、NPTの運用状況を検討するために開かれ、NPTの実効性を高めるための最終文書の全会一致の採択を目的としています。
2000年は核廃絶への「明確な約束」など核軍縮に関する13方策を盛り込んだ文書が、2010年は核廃絶への64の行動計画などを盛り込んだ文書が採択された。2015年は残念ながら最終文書の全会一致の採択に至りませんでした。そして次回のNPT再検討会議は2020年です。
生協コープかごしまでも核兵器の廃絶を求め、NPT再検討会議に向けた取り組みを進めて行きます。組合員のみなさんのご協力をよろしくお願いします。

※生協コープかごしまでは、コープのお店全店で募金箱を置いて2019年8月31日まで「平和募金」に取り組んでいます。その一部は、原爆被爆者支援のため「鹿児島県原爆被爆者協議会」へ寄付しています。