2024年度6.17平和のつどいを開催しました

6月17日(月)に、2024年度6.17平和のつどい~鹿児島市大空襲~を川商ホール(鹿児島市民文化ホール)で開催しました。
今回は「過去から学ぼう平和の大切さ」~語りつごう 戦争の実相を!~をテーマに行われ、実参加とオンライン参加の合わせて120人以上の参加者が、会場内の展示や大空襲を経験した方による講話などから、改めて「平和」について考えました。

 

会場内の展示はコチラ

 

 

79年前の6月17日、鹿児島市は米軍の大空襲により死者2,316人、負傷者3,500人、罹災戸数11,649戸のほか、市街地の9割が焼け野原になり、県内で最大の被害を受けました。生協コープかごしまでは、この悲惨な出来事や戦争の愚かさを忘れてはならないと、1984年6月17日に「母と子の鹿児島空襲展」「洋上平和のつどい」を開催して以来、毎年6月17日に「平和のつどい」を開催しており、今年で39回目を迎えました。

また、6.17平和のつどいの企画・運営は毎年、県内各地の組合員からなる実行委員会が携わっており、今年もこの日のために準備を進めてきました。

 

はじめに鹿児島市大空襲を経験した方のお話として、いちき串木野市にお住まいの石神斉也さんの講話が行われました。現在91歳となる石神さんは13歳の時、加治屋町で大空襲を経験しました。空襲時の状況に加え、戦時中の学校生活や教育問題に触れ、教育の大切さについても話されました。

 

 

次に3月に行われた沖縄戦跡基地めぐりの参加者から、3日間の行程で学んだことや感じたことなどをまとめた発表がありました。沖縄の地上戦がいかに悲惨だったかを学び・考えたこと、戦争は多くの人々の命を奪うものであり、二度と同じようなことをしてはならないと感じたこと、そして現在も戦争が残した傷痕に苦しんでいる沖縄の方々がいることなど、自分たちに何ができるのか、基地が存在することから発生している事件・事故など、報道されずとも多く起きていると、現地の平和ガイドさんから教わったことなどを報告しました。また辺野古の基地問題については、「地域の方々のつながりなども壊され、翻弄され続けている」「基地があっても守られるわけではない。鹿児島でも基地化が進んでおり、基地があるからこそ真っ先に狙われる」、などといった心配の声もありました。
沖縄戦跡基地めぐりは、組合員から寄せられた平和募金を活用して行われています。募金に協力いただいた組合員に感謝し、きちんと平和について考え、行動していきたいと話していました。

 

 

最後に戦後80年にむけての取り組みの一つとして今年度、平和グループが作成したアジア・太平洋戦争と鹿児島戦跡調査冊子を活用し、出水戦跡を案内するDVDを作成したことの報告と、会場での放映が行われました。

 

 

出水戦跡を案内するDVDは今後の平和学習において、多くの方々に見ていただきたい内容となっています。生協コープかごしま公式YouTubeからもご覧いただけます。

 

 

 

<会場内の展示>