川内原発20年延長問題に関して、理事会声明を出しました

11月24日(金)に行われた、生協コープかごしま第27期第25回理事会で、以下の声明を決議しました。

 

今年は、川内原発20年延長を問う県民投票条例の制定を求める署名活動が行われ、これに対して第27期第16回(6月8日)理事会では、組合員に「川内原発20年延長問題についてみんなで一緒に考えましょう」と理事会声明を発表し、40年運転を基準に設置した原発をさらに20年も運転を延長することに対して問題提起を行いました。最終的に署名は46,112筆に到達し、県の有効投票数の50分の1(約27,000筆)を大きく上回り、県民の関心の高さがうかがえました。

 

今回残念ながら条例の制定は実現しませんでしたが、私たちはスローガンである「安心して暮らし続けられる地域社会づくりのために」の実現に向けて取り組みを続けていくことを決意表明として理事会声明を行いました。下記をご覧ください。

 

組合員のみなさんへ

 

持続可能な社会を次の世代へつないでいきましょう

 

生協コープかごしま理事会は、1986年に起こったチェルノブイリ原発事故以来、原発に頼らないエネルギー政策への転換や原発の増設・延長計画に反対し、あわせてより一層の安全対策の強化を求める基本姿勢を表明してきました。

 

また、2000年には川内原発3号炉増設の判断に際しては「住民投票」などを実施して住民の意見を積極的に汲み取る努力をおこなうように県に要望してきました。

 

今回、「川内原発20年延長を問う県民投票の会」は、20年間の運転延長について県民の意思を問う「県民投票」実施のための条例制定を求める署名運動を進め、条例の制定に必要な有効数を大きく超える署名が寄せられたものの、残念ながら条例の制定は実現しませんでした。

 

私たちは、これからも地域で暮らす組合員のみなさんといっしょに社会的な課題、困りごとなど多くの課題に対して皆さんの声や要望をまとめ、問題解決に向けて引き続き役割を果たしていきたいと思います。そのために、原発や化石燃料主体の電力供給から再生可能エネルギーへの転換と、CO2排出削減なども地域の皆さんと協力しながら運動を進め、「持続可能な社会」を次の世代に引き継いでいきたいと思います。

 

2023年11月24日

生活協同組合コープかごしま

第27期第25回理事会