おしえて!だいご先生 税と社会保障の学習会(1回目)が行われました。

9月20日(水)、おしえて!だいご先生 税と社会保障の学習会(全3回のうち1回目)をかごしま国際交流センターで開催しました。この学習会は生協コープかごしまと鹿児島県生活協同組合連合会が共催したもので、当日は組合員・職員及び一般の方も含め34人が参加しました。

 

 

全3回となる学習会の講師は、東京大学名誉教授の醍醐聰さんにお願いしています。今回は「基礎からの消費税」をテーマにお話され、消費税が導入されてから34年が経った今、改めて消費税の仕組みを参加者全員で学習しました。

 

 

講演の中で醍醐先生は、消費税は本来「所得」ではなく「消費」を捉える「広く薄く」負担する税であること、中小企業では消費税を「全く価格転嫁できない」企業が12.9%と、依然として1割を超えている(中小企業庁調査)状況になっていることなどを話されました。

 

また、醍醐先生は「消費税はよい税か、悪い税か」と問われたら、「悪税」だと考えていると話されました。その理由として、「所得の少ない人に重く、所得の多い人に軽い税」であり、併せて今の物価高を考えると、食料品は非課税をの声と運動を行なっていくことが大事だと話されていました。

 

講演後には参加者から寄せられた質問にも細かく、丁寧に説明いただきました。

 

 

<参加した方のアンケートの中から>

 

・消費税の深さを知り学ぶことができました。収入の低い人の税負担をもっと国民が訴えて、税制改革すべきではないかと思いました。

 

・食料品は「非課税」にしようの運動が起きないかなと思う。社会保障の財源を消費税だけに頼るのはおかしいと思います。

 

・今まで聴いた消費税のお話しの中で、一番自分事として興味深く学ぶことができました。消費税が価格に溶け込んでしまってわかりにくくなっていること、非課税取引とゼロ税率取引について今まで知らなかったことを深く学ぶことができました。

 

・久しぶりの学習会で理解できるかなと不安でしたが、熱のこもったお話しに引き込まれました。

 

・日本は貧乏人には本当に暮らしにくい世の中だと感じた。政府機関が弱い立場に立っていないことに腹が立ちます。

 

次回(第2回)は「インボイスの仕組み」をテーマに、10月19日(木)10時から鹿児島歴史・美術センター黎明館講堂にて開催します。お申し込みはこちらから。お問い合わせは組織運営本部 099(286)1115 まで。