6月の生協品質「産直豚肉」
「産直豚肉」が私たちに届くまで
炒め物やしゃぶしゃぶ、ゆで豚など、シンプルな調理法で味わうことも多い豚肉。素材のおいしさが決め手です。コープかごしまの「産直豚肉」は、「旨味があり、歯ざわりがよく、甘味のある脂がおいしい」と組合員の中でも評判。この味わいの秘密は、生産方法はもちろん、加工にもあるのでは…と思い、コープかごしまの「産直センター」内にある「ミートセンター」を訪ねました。
旨味・甘味・歯ざわりがいい「産直豚肉」。
実は、加工にもこだわりがありました。
肉の素材そのものが良いと、塩・コショウだけでも料理がおいしく仕上がり、主婦は大助かり。コープかごしまの「産直豚肉」は、肉の旨味、歯ざわり、脂の甘味がしっかりあって、くさみがない上品な味わいがいいと、組合員に支持されています。
“産直"という名前からも分かるように、県内の指定生産者が、エサから肥育方法までコープかごしまとの「産直二者認証制度」の約束を守って育てた豚を “産地直結"で消費者へ届ける商品。「生産者→加工→コープかごしま→消費者」というシンプルな流通経路なので、生産履歴が管理でき、さらに短期間で消費者の元へ届けられるので鮮度の良さも特徴的です。
この流通の中で、「加工」の部分を担っているのが、コープかごしま「産直センター」(鹿児島市東開町)内にある「ミートセンター」。同施設を松清茂樹センター長に案内してもらいました。
厳重な衛生チェックを経て加工エリアに入って見学すると、スタッフが黙々と肉をスライスやミンチにする作業を行っていました。
床も機械も清潔に掃除され、肉特有のにおいも全くといっていいほどありません。「当たり前のことなのですが、とにかく徹底的に清潔にするようにしています。機械の掃除も毎日2時間かけて行いますし、床もドライに保っています」とのこと。
「生産者が心を込めて育ててきた肉を消費者の方々へ届ける中間地点にいる者として、衛生管理はもちろん、温度管理をしっかり行って“産地直結"ならではの鮮度の良さを守り、安心して食べていただけるように丁寧に加工することが私たちの責任です」と表情を引き締める松清センター長。
目立たないながらも重要な役割を担う「産直センター」。普段何気なく口にする食べ物の背景に、知られざる人々の働きがあることを知り、改めてありがたさを実感した一日となりました。
(取材・原稿 小谷さらさ)
産直豚肉
産直二者認証
生後120日齢以降出荷までの期間において抗生物質や合成抗菌剤を添加していない飼料を与えて肥育された豚。
「産直センター」(鹿児島市)は、厚生労働大臣より「食品衛生優良施設」として表彰されました(平成23年度)。
コープの直営ミートセンターを取材しました
コープかごしま「産直センター」内にある「ミートセンター」の松清茂樹センター長。「加工は、生産者と消費者の中間にある存在。生産者が大切に育てた高い品質の肉を預かり、消費者に届けるという責任を日々感じています」とのこと。【写真右】
「産直豚肉」の塊肉。ここからスライスやミンチ、味付け加工されて商品となり、コープかごしま店頭やカタログ販売へ。【写真左】。
「コープのお肉はきれい」と言う組合員の声も多い。温度管理された加工場でスタッフが手早く処理をして、鮮度を守ります。【写真右】。
「安心・安全」を届けるために、衛生管理は最重要項目。ミンチの機械は毎日2時間をかけて徹底洗浄されます。【写真左】。