4月の生協品質「コープ牛乳おおすみ」
はじまりの物語
4月に43回目の創立記念日を迎えた生協コープかごしま。1971年に誕生したきっかけは、「コープ牛乳」でした。「子どもたちに安心できる牛乳をたっぷり飲ませたい」というお母さんの声が集まって、生協運動が始まりました。生協コープかごしまの原点とも言える「コープ牛乳」。この1本には、当時から変わらずに受け継がれるお母さんの想いとそれに応え続ける生産者とメーカーの努力が込められていました。
生協コープかごしまは43周年。
母子の笑顔からスタートしました。
「なんだかレトロでかわいい!」。そんな昭和の懐かしい雰囲気たっぷりのイラスト。43年前に生協コープかごしまが誕生したきっかけになった「コープ牛乳」のパッケージの絵柄です。
当時を振り返ると、1970年代初めは、安心して子どもに飲ませることができる牛乳がなかなか手に入りづらい時代でした。そこで、お母さんたちが自らメーカーに掛け合い、品質や価格を交渉して共同購入したことが、生協コープかごしまの始まりとなりました。
楽しそうに手をつないで買いものにでかける母子の表情は、良質な牛乳を家族に飲ませることができる、といううれしさを表現していたのかもしれません。
「コープ牛乳おおすみ」は、そんな想いを今に受け継ぐコープ商品。その名の通り、鹿児島県大隅地域産の生乳100%使用した地元の牛乳で、搾りたての生乳を南日本酪農協同株式会社へ運び、加熱殺菌した成分無調整牛乳です。
産地指定なので、生産者がわかり、生産方法もわかるという安心感や、「これしか飲まない」という熱心なファンもいる程、濃く風味の良い味わいが多くの組合員に愛されています。
「コープ牛乳おおすみ」のパックを開け、コップに注いで、グッと飲む。そんな日常の何気ない一コマの背景には、40年以上前から受け継がれている想いや、それを守り続けるため、日々牧場で、また、工場でそれぞれの仕事に真摯に取り組む作り手の努力が秘められています。そんなつながっていくストーリーに想いをはせるとき、コップの牛乳の味が、前よりもちょっぴり力づよく感じました。
(取材・原稿 小谷さらさ)
コープ牛乳おおすみ
大隅地域産の良質な生乳100%使用
予備加熱+130℃で2秒殺菌(UHT殺菌)
成分無調整牛乳
「コープ牛乳おおすみ」はパッケージの上の赤い「おおすみ産生乳使用」の文字が目印です。
お母さんの想いとそれに応え続ける生産者とメーカーの努力が込められていました♪
生産者
「CO・OP牛乳おおすみ」の生産者柿元勇司さん・真美さん夫妻。大隅地方で、両親と共に家族で力を合わせて酪農を行っています。「牧草を自家栽培するなど循環型を目指しています」とのこと。「質の高い牛乳作りを目指し、また、日本の食のこと、地域のことも考えて仕事をしていきたいと思います」と語ります。
メーカー
「CO・OP牛乳おおすみ」は、南日本酪農協同(株)の都城工場で、HACCP(総合衛生管理製造過程)システムで管理されたESLラインで製造。「当社の理念は、お客様の毎日の健康づくりに貢献するため、南九州の酪農家とともに安心安全な商品をお届けする、ということです」と上靏光司工場長は語ります。
組合員
「コープ牛乳おおすみ」を愛飲している西之表市の組合員・犬飼さんと美南ちゃん・朔太郎ちゃん。「子どもたちに安心できる牛乳をたっぷり飲ませてあげたいので、いつも3本くらいまとめて買っています。子どもたちは、コープの牛乳がおいしいと言ってたくさん飲んでくれますよ」とのこと。