「憲法記念日市民のつどい」が開催されました。

5月3日(水)に第27回「憲法記念日市民のつどい」がかごしま県民交流センターで開催されました。

会場参加に加えてYouTube配信も行い、実参加と配信合わせて200名を超える参加者が集まりました。

 

 

「憲法記念日市民のつどい」は1997年の憲法施行50周年を機に「憲法の意義を知り、暮らしに生かす」を目的に掲げ、生協コープかごしまなど7団体で構成する「市民のつどい実行委員会」によって毎年開催されています。

今回は「SDGsと憲法」と題し、わたしたちの暮らしや平和の視点から「誰一人取り残さない世界を実現するために」というテーマのもと、弁護士の武井由起子さんによる講演が行われました。

講演の中で武井さんは、自衛隊の現状や憲法24条について「ジェンダー平等は戦争を起こさせないためにも必要」とし、自民党の改憲草案について話されました。そして、数年前から注目されているジェンダー平等について、世界146か国中、日本は116のジェンダー指数であり、差別が存在していると指摘。平和運動の中で、参加女性たちの「シスターフット相談会」を開催することでみんなが元気になるなど、ご自身の活動も紹介されました。「国がダメなら地方から、今は戦前、国政がおかしい平和な世界もSDGsも半径5メートルから考えよう」と最後に貴重なメッセージが伝えられ、講演は終了しました。

 

また、閉会のあいさつでは鹿児島大学名誉教授の小栗実先生が、「憲法施行から76年が経った今、平和の問題は日本は危険な方向に進んできている。敗戦後、二度と戦争をおこしてはならないと作られた憲法が、今では、武器を作る、攻められたらどうするかなどが話し合われている。憲法は私たちにとって空気のような存在であり、日常の中で考える機会もなかなかないことから、この市民のつどいが憲法について考える良い機会となることを願っている」と話されました。