「わかりやすい憲法」学習会を開催しました
生協コープかごしまでは、11月28日(月)どなたでも参加できる「わかりやすい憲法」の学習会をオンラインで開催しました。
講師は前川喜平さん (現代教育行政研究会代表 元文部科学事務次官)にお願いし
「子どもの権利条約」って~子どもの幸福度の低さから~と題して講演していただきました。
全体で65人の参加がありました。
前川さんからは、
「教育行政は独立しているのだが2006年から政治が介入し教育基本法を改正した。このことで、憲法13条『個人の尊重、生命、自由、幸福追求の権利の尊重』『第14条の法の元の平等』などが保障されなくなっているのではないか、個人よりも国が中心となり、国のためになるようにと道徳教育が行われていることは問題である」と話しました。
また、「コロナ禍の中で暮らしが大きく変化し、子どもの貧困も増えている。今年6月に『子ども家庭庁』が発足した。この『子ども家庭庁』が果たす役割は、子どもの人権と尊厳、命を大事にし、子どもに使えるお金を増やし教育費、給食費、医療費、保育料、を無料にしていくように努力してほしい。収入など関係なく全世帯の子ども達に直接届く支援をしていくことが国の役割だ」と話していただきました。
※子ども達がおかれている現状の報告がありました。
日本の子どもの自殺者が2021年には473人、毎日どこかで1人自殺している状況、不登校児童が24万5000人と昨年より増えている。自己肯定感が低く、自分に自信がない、人とのコミニューケーションが取れない子どもが増えている。誰にも相談ができずにひとりぽっちの子どもがたくさんいる。
※参加された方からの感想は
・子どもを取り巻く環境が大きく変化していることに驚いた、自分も余裕がなく、子どもに「早くしなさい」と言っている。気持ちに余裕をもって子育てをしていきたい。
・子どもの人権や尊厳の話しが聞けてよかった。人の子を褒める。人の子も我が子も大事に育てる。そんな 社会を作りたいです。子どもたちを孤立させないために声掛けをしようとコロナ禍の学生支援に取り組んだことを思い出した。コープかごしまのやってきたことは間違いなかった。との感想もありました。
■ 前川喜平さんには今年の5月3日「憲法記念日市民のつどい」でもご講演いただきました。
こちらの様子もご覧いただけます。