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憲法第9条はたんなる条文ではなく、平和のための一大プロジェクトとして70年以上国民が支えてきたもの~憲法記念日に学びました。

180503憲法記念日市民の集い02.JPG5月3日(木)に、かごしま県民交流センターで開催された「憲法記念日・市民のつどい」には、生協コープかごしま組合員を含め約550人の市民が参加し、憲法をみんなで守り、これからも生かしていくことをメッセージとしてアピールしました。

「戦争のつくりかた」上映で

180503-18市民のつどい08.jpg会では最初にアニメーション映画「戦争のつくりかた」を上映。映画では「安全保障・経済・マスコミ・教育・地方自治・エネルギー・食べ物…など、普段私たちが、それぞれ違うできごと、ばらばらに受け止めていることは、じつはすべてつながっている」「一見、バラバラな話」を「ジグソーパズルのピースとして注意深く見比べ、組み上げていくと、やがて大きな絵になります」と訴え、「いまこの国で描かれつつある大きな絵を眺めて、この絵なんだかいやだな・このピースはどこかおかしい。もしそう感じたら、口を閉ざさず、あきらめず、まわりの人と話そう」と訴えました。

条文は、たんなる文字ではなく、周囲に影響をおよぼすもの

180503憲法記念日市民の集い04.JPG記念講演は学習院大学大学院教授の青井未帆さんが「憲法と平和」と題して、優しくわかりやすくお話しされました。
講演の冒頭では、この間の国会の中で「うその答弁」「公文書の改ざん」などが続き、学生に法律や国のあり方を教えることが難しい状況になっていることが話され、そのうえで日本国憲法と第9条が持つ意味を講演されました。

180503憲法記念日市民の集い03.JPG特に「憲法の前文や第9条に書かれている文言だけでなく、それを中心にして政府解釈や学習解釈、関連の諸施策がまわりを作り上げて、さらに平和への価値という国民の総意が全体を支える形で、ひとつのプロジェクトのようになっている」として、たとえば、武器の輸出についても「法律にあるのでなく、外国為替管理法の政令の下の施行令の中の別表にある運用指針に記載されている」ことで、数年前まで「平和国家である日本が、人を殺すための武器は売らない」と決めていたことや、「土地収用法」でも「国防のために」という理由がないことなど、憲法9条があることで、私たちの生活を取り巻く多くの事柄に憲法の理念(国民主権・基本的人権の尊重・平和主義)が貫かれていることを解説されました。そのうえで、今憲法を変えようとする人たちは「自衛隊を書き込むだけですから」というレトリック(巧みな表現)を使い、その本当の狙いは伝えずに「いいようにしますから・悪いようにしませんから」と言っている。自衛隊を憲法に書き加えることは、今ある自衛隊を憲法上で特別なものとして扱うことで、これまで私たちが大切にしてきたものを手放すことにつながり、なおかつもう戻れないことになります・と指摘しました。

「私たちの国をどうしたいのか、何も示されないままで憲法を変えることは、なにもすすめてはいけない」と締めくくられました。

180503憲法記念日市民の集い05.JPG会では鹿児島大学生協の代表3人による「私たちからのメッセージ」が読み上げられ、参加者全員からの拍手で確認されました。

参加者からの感想

50歳・女性:憲法9条に「自衛隊」を明記すると言うことがどういうことなのか(どうなっていくのか)を分かりやすくお話くださり、私たち国民は、今日のような会に参加して、本質を見う抜く力をつけなければならないと思いました。

63歳・男性:高校で政治経済の授業をしています。昨今の国会の状況を生徒に説明するたびに「政治的無関心」を増長していくような日々が続いていましたが、青井先生のお話をお聞きして、具体的な事例を挙げながらていねいに語り続けていくことの必要性を感じました。
内閣法制局の答弁、総理の答弁、国会の論戦そしてマスメディアの論調が粗雑なものになっているような気がします。

78歳・男性:憲法が現状に合わないからという意見があるが、これは大きな間違いと思う。憲法の条項にそった政治を求めることが大切である。憲法を守るべき政治家・公務員が原則を守るべきである。

43歳・女性:行政組織のひとつとしての自衛隊であることと、9条に追加する(「自衛隊の明記」=特別扱いとなる)ことの明確な違いについて、ものすごく腑に落ちました。
憲法や政治が「自分たちよりずっと遠い次元の話」とみんなが思っているよりも、ずっとずっと生活に結びついていることを知りました。なんとなく「変える必要ないんじゃない?」という漠然としたイメージしかありませんでしたが、自分のイメージの背景や基礎を明確にしていただけた講演でした。
私は一番危険と感じるのは「災害の時とか自衛隊ががんばっているんだから、憲法に書き加えることには賛成です」という街の人の声が、恣意的にテレビなどでよく流されていることです。

55歳・女性:友達に誘われて参加しました。日ごろ無関心で過ごしてきたことを反省し、今日の講演で、こわくなったり、憤りを感じたり。これからについてとても考えるきっかけになりました。目を向けていこうと思います。

71歳・女性:はじめ、難しい話だとおもったんですが(ちょっと眠気が来たりして)、だんだんと引きこまれました。そーだったのかと胸に落ちました。私は日本国憲法が発布される10日前に生まれたのです。その日のことを母から聞いたのですが、これから女性が変わる日本になると心から思ったそうです。

70歳・男性:「9条プロジェクト」というとらえ方がすっきりしました。
この間、私たち国民が、長い間をかけて積み上げてきた解釈・法・文化が、全体として「平和国家」というブランドを作ってきたのに、これが揺らいでしまっている。
なぜ簡単に(ではないかもしれないが)壊されたのかを考えさせられた。

37歳・男性:9条があることで国政において平和主義を基にさまざまな影響(9条のプロジェクト)があったことがよくわかった。

(※参加者からのアンケートの一部を編集部で文意を変えない範囲で抜粋・字句の修正を行っています)

 

憲法記念日・市民のつどいは、生協コープかごしまをはじめ鹿児島県内の法律・福祉・消費者などの団体が実行委員会を作り、憲法50周年から継続して開催しているものです。
私たち生協コープかごしまは、よりよい生活を求める消費者のあつまりで、平和がなくてはよりよい生活を追求できないことから実行委員会に参加しています

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